自然妊娠の確率を高くしたいのであれば、妊娠しやすい日にセックスをするべきです。
妊娠するために、妊娠しやすい日を特定してその日にセックスをするという方法は「タイミング法」と言われます。
「妊娠しやすい日」とひとことで言っても、いつが妊娠しやすい日なのかは分かりにくいと思います。
今回の記事では、「妊娠しやすい日」を特定して妊娠の確率を高くする正しいタイミング法の方法を紹介します。
目次
タイミング法ってなに?
上でも簡単に書きましたが、タイミング法は「妊娠しやすい日を特定して、その日にセックスをする」という方法です。
不妊治療の一環としても行われており、タイミング法は一般的な不妊治療の1つに数えられます。
妊娠しやすい日を特定するのは自宅でも簡単にできるので、正しい方法を知っていれば自宅でタイミング法を行うことも可能です。
今回の記事を最後まで読んでいただければ、自宅でも精度の高いタイミング法を行えるようになると思います。
妊娠しやすい日っていつ?
タイミング法を正しく行うためには、まずは妊娠しやすい日を特定する必要があります。
では「妊娠しやすい日」とはいつなのでしょうか?
妊娠しやすい日は、卵巣から卵子が放出される「排卵日」です。
排卵日を特定する方法
タイミング法を実践するためには、妊娠しやすい日である「排卵日」を特定する必要があります。
どうすれば「排卵日」を知ることができるのかと言うと「基礎体温」を測ることで、排卵日を特定することができます。
女性の基礎体温は生理周期に従って変動しているので、基礎体温から排卵日を知ることができるんですね。
基礎体温の正しい測り方は別の記事で紹介しているので、基礎体温の測定方法が分からないのであればそちらを読んで見てください。
関連記事:基礎体温って何?正しい測り方を解説!
下の画像が基礎体温を測ってその結果をグラフ化したものです。
ホルモンバランスに問題がなければ、上の画像のように基礎体温のグラフはキレイに2層に分かれます。
もし、2層に分かれていない方は基礎体温の測り方に問題があるか、もしくはホルモンバランスに異常がある可能性が高いです。
関連記事:【基礎体温表】グラフの要注意パターン5つ!もしかして不妊症?
基礎体温グラフから排卵日を特定する
基礎体温のグラフから排卵日を知る方法を紹介します。
その方法は非常に簡単で、基礎体温がガクンと下がった後に基礎体温が上昇している場所を見つけるだけです。
上の画像でしたら吹き出しの先端が指している場所のことですね(日付で言うと2月14日~2月16日の間です)
人によって多少の個人差はあるものの、排卵は基礎体温がガクンと下がった日~基礎体温が上昇中の日の間に行われます。
また、基礎体温の他にも「おりものの変化」も排卵日予測の参考になるので、日頃から自身のおりものの状態に敏感になっておくと良いですね。
妊娠確率を最高にするタイミング法
基礎体温測定などの方法で排卵日を特定して、その排卵日付近にセックスすることで妊娠する確率は高くなります。
しかし、排卵日付近にセックスを1度だけするよりも、もっと確率を高める方法があります。
もっと確率を高める方法は、排卵日付近にセックスを複数回することです。
なーんだそんなことかと思うかもしれませんが、複数回のセックスはかなり重要なことです。
その理由は卵子と精子の寿命に関係します。
精子と卵子の寿命について
精子の寿命には個人差があるものの、だいたい2日~数日で一週間以内であると言われています。
対して卵子の寿命は、12時間~36時間と言われています(もちろん卵子の寿命にも個人差があります)
例えば、排卵日にセックスをすれば妊娠しやすいということで、ガクンと基礎体温が下がった次の日にセックスをしたとします。
しかし、ガクンと基礎体温が下がった日が排卵日で卵子の寿命が12時間だった場合、そのセックスでは妊娠することはできません。
排卵日を正確に知るのは難しいですし、卵子の寿命は自分では分かりません。
ではどうすればよいのでしょうか?
妊娠確率を高める夫婦生活のスケジュール
排卵日を正確に知るのは難しいですし、卵子の寿命は自分では分かりません。
しかし、排卵日が正確に分からず、卵子の寿命が短くてもタイミング法を完璧に行う方法があるので紹介します。
その方法とは、上でも簡単に書きましたが、排卵日付近に特定のタイミングで複数回セックスをすることです。
妊娠確率を高くする夫婦生活のスケジュールは下の図のような感じです。
まず、基礎体温がガクンと下がる1日前(グラフでは2/13)にセックスをします(基礎体温がガクンと下がる日は自分の生理周期から予想します)
そして、その後1日おきに2回セックスをします(グラフでは2/15と2/17)
膣内に発射された精子は子宮頚管⇒子宮⇒卵管へと移動して卵管で待機し、排卵を待つことになります。
精子が卵管にいるときに排卵をすれば、卵子と精子が受精する可能性が高くなるので、当然妊娠する可能性も高くなります。
精子の寿命は2日~数日なので、この方法を実践すれば生きた精子が少なくとも6日間卵管に待機している状態を作りだすことができます。
つまり、この6日間のうちのいつに排卵があっても妊娠する確率を高くすることができるのです。
タイミング法が有効でない場合も存在する?
自然妊娠の確率を高くするタイミング法をこれまで紹介してきましたが、タイミング法が有効でない場合というのも存在します。
それは、卵管が完全に詰まっていたり、精液に精子が含まれていないなどの重度の不妊の原因がある場合です。
関連記事:男性・女性の不妊症の原因まとめ
この様な場合は、タイミング法を実践したとしても受精卵を作ることができないので、自然妊娠では妊娠することができません。
こういった不妊の症状は、自覚症状があるものからないものまで様々で、病院で検査してみないと判明しないものもあります。
ということで、まずは不妊についての正しい知識を得て、その上で自然妊娠ができる生活を送ると良いでしょう。
その生活の結果、何か異変があったり、1年たっても妊娠する気配が無いなどの状況になった場合には、病院での不妊検査を受けることをオススメします。
【まとめ】タイミング法と排卵日予測で自然妊娠確率を最高に!
最後にもう一度まとめておくと、妊娠確率を最高にする方法は「基礎体温がガクンと下がる日の前日に1度、その後1日おきに2度セックスをする」ことです。
この方法を実践すれば、卵管に精子を6日間待機させる事ができるので、排卵日を完璧に特定できなくても妊娠の確率を高くすることができます。
しかし、不妊の原因がある場合には、いくら努力しても自然妊娠をすることはできないケースもあります。
不妊治療は年齢が高くなればなるほど大変になるので、正しい知識を知り早めの対処を行うことをオススメします。
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