今回はこのサイトに寄せられた妊活体験談を紹介していきます。
貴重な体験談ありがとうございます。
性別:女性
妊活開始年齢:32歳
妊娠年齢:34歳
▼以下体験談▼
目次
結婚して半年後に妊活をスタート!
私が妊活を始めたのは結婚から半年たった32歳の秋でした。
半年ぐらいは夫婦二人の新婚生活を楽しみたくて避妊していましたが「そろそろいいかな」と思ったのがその時期でした。
恥ずかしい話、そのころの私は32歳といういい大人でありながら、妊娠についての知識はほとんどありませんでした。「避妊しなければ妊娠するんだろう」という程度でした。
「排卵日」「危険日」「安全日」など聞いたことはありましたが漠然とした知識で「生理直前が妊娠しやすいのかな?」などと思っていたほどです。
私はそのように妊娠にかんして無知だったのですが、夫はもっと無知でした。夫婦ふたりでのほほんと「来月あたり妊娠するかな?」なんて話していました。
避妊をやめるも妊娠の気配はなし!妊活について勉強を開始!
しかし避妊をやめても、妊娠する気配はありません。
元々私は、一度目標を決めたらそこに到達するためには努力を惜しまない性分です。妊娠についての本やネットを読み漁りました。そこで初めて、妊娠の仕組みを詳しく知ったのです。
基礎体温には低温期と高温期があり、そのはざまあたりで排卵すること。高温期になり10日~14日後に、妊娠していなければ生理がくること。排卵日前後数日しか、妊娠のチャンスはないこと。衝撃でした。
ということは、毎月規則正しく生理が来ていたとしても、妊娠のチャンスは年に12回しかないことになります。今月妊娠に失敗したら、次は来月なのです。
排卵日を何日もすぎて高温期に入り切ってから、いくら夫婦生活を持ったとしても、妊娠する可能性はほぼゼロに近いのです。
当たり前の知識なのかもしれませんが私はこの事実を知り非常に焦りました。一年365日、生理日以外はいつも妊娠のチャンスがあるのだと無意識にそう思っていたのですが。
基礎体温を測って本格的な妊活をスタート!
その月から私は基礎体温を計りはじめ、排卵日特定にいそしみました。
しかし、ありがちな話ですが体温のグラフはガタガタ。低温期なんだか高温期なんだかわかりません。
さらに私は元々生理不順気味。いつ生理がくるのかがわからず、それを逆算して排卵日を知ることがなかなか難しかったのです。
「いつか赤ちゃんができたらいいな」そうほんわかと願っていた私の日々は一変しました。一日一日が妊娠のためのものになりました。
妊活がうまく成功せず精神が疲弊するようになってしまった!
低温期の時はいつ排卵日がくるのかを待ち構える日々になりました。
おそらく排卵日だという前後は、それを夫にどのように伝えて夫婦生活を持ってもらうかやきもきする日々になりました。
高温期の時は「どうかこの高温が続きますように、生理が来ませんように」と祈る日々になりました。
そして高温期の終りには生理が来た悲しみをトイレでかみしめる日になりました。
生理が終わるとまた低温期「次の排卵日はいつだろう」「ああたぶん明日あたり排卵だ」「夫の帰宅は何時だろう」「協力してもらうにはなんと言おう」「高温期終わらないで!」「生理が来てしまった…」
この繰り返しに、いつしか私の精神は疲弊していきました。
夫の協力を得るのが難しく一人で悩むようになってしまった!
期待と落胆という激しい感情の落差をくりかえすことへの疲労ももちろんですが、私が妊活中に何より悩んだのが「排卵日を夫にどう伝えるか」でした。
あけすけに言えば「今日あたり妊娠しやすいからセックスしよう」そんなこと簡単に言える夫婦関係もあるのでしょうが、私はそういうことを自分から言えないタイプの妻でした。
可愛く言えば恥ずかしがり屋さん。でも妊活中にその羞恥心は余計な物です。
だけど、あけすけにそんなことを妻から誘うことで、夫がその気をなくしてしまう事例がいくつも本に載っていました。
「子作りのためのセックス」に夫が自尊心をなくしたりプレッシャーを感じたりして、うまく行かないこともあると知りました。
うちの夫はどうなのだろう…?そんな話などしたことがないからわかりませんでした。
妊活本を読んでみたものの自分の性格と合わずに苦悩!
さらに妊活本には「子作りのためのセックスは、夫にとって負担なもの。妻がセクシーな下着を身につけたり、マッサージなどでさりげなくスキンシップをしながら労わりつつ、可愛く誘って」というようなことが書いてありました。
子供が欲しいというのは夫婦二人の願いであるはずなのに、なぜ妻がそんなことをしなければならないのか?私はこの一文に、ひどい辱めを受けたような気がしました。
「水商売じゃないんだから」「私のキャラじゃないし」だけど妊娠するためにはそうしなくてはいけないのか?葛藤しました。
そんな私の葛藤をよそに、夫はまるで呑気でした。
以前の私と同じように相変わらず「避妊しなければ妊娠するんだろう」と思っているようでした。私は本やネットで得た妊娠の仕組みを何度も何度も説明したのですが、まるで頭に入っていないようでした。
夫は妊娠について無知でさらに空回りが続く日々!
私が毎朝思いつめた顔をして基礎体温を計っているのを見ていましたが、それが妊娠のためにどう役立つのかは知らず、知ろうともしていませんでした。
自分の気の向いたときに夫婦生活を持ち、生理が来たら残念がる。
私が歯を食いしばるようにして恥ずかしさに耐えながら、近日中に排卵するであろうことを伝えても「わかった」と言うものの、夕食後はずっとテレビ、スマホ、ゲーム。その傍でやきもきしながら起きている私。好きなだけゲームをしてしまったら、「おやすみ」と寝る夫。落胆する私。
なぜ、なぜ夫は協力してくれないのか。私以上に子供を欲しがっているのは夫なのに。悔しくて泣いた夜も一度や二度ではありませんでした。
夫側から病院の検査を提案!2人で検査を受けることに!
妊娠できず何度めかの生理が来て落胆している私に、夫がある日「思いきって病院に行ってみるのはどうかな?」と提案してきました。「俺も検査してみるし」とも。
とても驚きました。なぜかと理由を聞いてみたら、会社の先輩と「なかなか子供ができない」という話になり、その先輩の奥さんは不妊治療に通っていたという話を聞いたとのことでした。
排卵日への協力はしないくせに、なぜこともなげに通院を勧めるのかとも思いましたが、あまりに自然に言われたので私も通院はそれほど敷居が高いことでもないような気がしました。
それで、近所の不妊治療も行っている産婦人科の門をたたいたのでした。
産婦人科で様々な検査と問診を受けてタイミング法を開始!
その産婦人科ではまずは妻側の検査だけで良いでしょうと、私の血液検査を行いました。
そしてエコーで排卵の様子を見て、夫婦生活を持つタイミングを教えてくれる「卵胞チェック」と「タイミング指導」をしてもらいました。タイミングを取ったあとは、膣内での精子の動きを調べる「フーナーテスト」を受けました。
お医者さんがエコーを撮りながら淡々と「これは明日あたり排卵しますね。今夜と、できれば明日の朝も夫婦生活を持ってください」と指示してきます。
夫婦生活のタイミングを他人に指示されるなんて、と抵抗を覚える人もいるかもしれませんが、これが意外にも私と夫には合っていました。
私も、自分の考えではなくお医者さんの言葉として伝えることの方が恥ずかしくなくて済みましたし、夫も医者の指示ということで素直に従いました。
夫も妊活について知識を付けて協力的になってくれた!
夫は病院でもらってきた妊娠の仕組みの冊子を見て、初めて妊娠のチャンスの少なさに気づき驚いていました。
私が何度も説明したのですが、恥ずかしさもありオブラートにくるんだ表現をしていたので、理解がしにくかったようでした。医学的に理路整然と記した資料の方が、わかりやすかったようです。
夫と意思疎通ができ、二人で一丸となって妊娠に取り組んでいると実感できるようになって、私は精神的にもかなり落ち着いてきました。
病院では生理不順だったことから排卵誘発の注射と、着床を助ける薬の服用を提案されました。注射は筋肉注射なので痛いとの口コミも見ましたが、私にはそれほどのことではありませんでした。
病院で治療を初めて2カ月で妊娠に成功!本当に良かった!
注射と服薬を始めて二ヶ月目。高温期が二週間たっても三週間たっても続き、私は無事に妊娠できたのでした。
今はその子も4歳。口が達者でよく笑う女の子です。すくすく育っています。
妊活を通して私は、夫との関係にずいぶん悩みました。性についても今まで考えたことがないくらい悩みました。
しかし、悩んだことでより深く夫と理解し合えた喜びも感じました。
様々な場所で見かける「妊娠の成功には夫婦で協力することが重要」というフレーズですが、身をもって夫との協力が大切であるということが分かりました!
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