不妊症の検査の1つとして「子宮鏡検査」というものがあります。
この検査は、不妊症の原因を明らかにするために行われる検査で、比較的不妊治療の初期に行われます。
不妊症の検査では、この検査の他にも数多くの検査を受けることになります。
今回の記事では、子宮鏡検査がどういうものかということや、検査時の痛み・検査の費用・検査を受ける時期などについての情報を紹介していきます。
子宮鏡検査ってどんな検査?
子宮鏡検査は子宮の内部に「子宮鏡」というものを入れて、子宮の内部を観察する検査です。
下の画像が子宮鏡の写真です。
子宮鏡の先端には小型のカメラが搭載されているので、子宮内の様子をモニターに写して観察することができます。
子宮鏡検査は非常に簡単な検査で30分もかからずに完了してしまいます。
子宮鏡検査の検査方法について
ここからは、子宮鏡検査の方法を簡単に紹介していきます。
まず、子宮の内部を観察するために、膣から子宮鏡を挿入して子宮内まで到達させます。
子宮鏡検査を単独で行う場合もありますが、同時に通水検査を行う場合もあります。
通水検査で子宮内に水を流し込むことで、カメラのくもりを防止することができるというメリットがあるので、子宮鏡検査と通水検査は同時に行われることがあります。
また、通水検査と同時ではなくとも、少しの水を子宮内に流し込みながら子宮鏡検査をする場合もあります。
このようなかたちでモニターを見ながら子宮内腔の状態を確認して、子宮に異常がないかを調べます。
検査後には、若干の出血がある場合があるので生理用ナプキンを持参していくことをオススメします!
子宮鏡検査で分かること
子宮鏡検査では子宮内腔の状態を詳しく見ることができるので、超音波検査で子宮の状態を見ても分からないことを知ることができる場合も多いです。
子宮鏡検査の結果分かることは沢山ありますが、妊娠を妨げる可能性のある症状の代表的な例を紹介していきます。
症状が軽度であれば妊娠に与える影響が小さいものもありますが、内視鏡検査では子宮ポリープ・子宮筋腫・子宮奇形・子宮の炎症などの有無を知ることができます。
この様な症状があれば、受精卵の着床に悪影響を与えてしまい着床率が低下してしまうので不妊になる可能性が高くなります。
ちなみに、子宮鏡検査の際に小さなポリープが見つかった場合には、その場でカメラ付き鉗子などを使って切除することもあります。
子宮鏡検査の痛みについて
子宮鏡検査では子宮鏡を子宮内に挿入するので、挿入の際に痛みを感じる場合があります。
ただ、子宮鏡は細くて柔軟性のある形状をしているので、ものすごく痛いという人はほとんどいないようで、全く痛みを感じなかったという人も多いです。
どちらかと言うと、子宮内腔に水を流し込んだ際に痛みを感じるというケースの方が多いようです。
子宮内腔に流し込まれた水は、子宮内腔から卵管に流れ込んでいきます。
この際に卵管が細くなっていたり詰まっていたりすると、痛みを感じることがあります。
こちらに関しても痛みの大小には個人差があり「全く痛くなかった」という方から「ものすごく痛かった」という方まで様々です。
子宮鏡検査は一般的には麻酔無しで行われるようですが、痛みが強い場合には麻酔が使われる場合もあります。
子宮鏡検査の費用について
子宮鏡検査の費用についてですが、検査費用は病院によって異なります。
また、麻酔やポリープ切除の有無によって治療費は変わってきます。
基本的にですが、子宮鏡検査は保険が適用されるので、検査費用はそれほど高いものにはなりません。
だいたいの目安ですが、治療費は3,000円~10,000円くらいであると言われているようです。
また、通水検査を同時に行う場合にはもう少し治療費が高くなります。
不妊症の検査の中には複数回同じ検査をするものもありますが、子宮鏡検査は基本的に1度だけしかおこなわれません。
子宮鏡検査を受ける時期について
子宮鏡検査は妊娠の可能性がない排卵日前に行われます。
具体的に言えば、生理後から数日間の間に子宮鏡検査は行われます。
その理由は、検査の際に流産してしまう可能性があるので、それを避けるために妊娠をしていないことが確実な時期に行われます。
不妊症の検査は様々なタイミングで行われますが、子宮鏡検査と同時期に行われる検査としては、子宮卵管造影検査やホルモン検査などがあります。
不妊症の検査は数が多いですし、全てを終えるまでに時間もかかります。
検査の結果、不妊症の原因が判明すればその原因に対して有効な不妊治療を受けることができます。
不妊治療は精神的・肉体的にもツライことが多いですが、元気な赤ちゃんを授かるために頑張っていきましょう!
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