不妊症の原因は女性側だけでなく、男性側にもあることも多いです。
不妊症に悩むカップルの約半分が、男性が原因で不妊症になっているというデータも発表されていて男性不妊症の認知度は高まってきています。
どちらかと言えば、妊活に真剣になるのは女性側で、男性が妊活を引っ張っていくというケースは少ないと思います。
最近では、妊活に協力的な夫も増えてきていますが、全ての男性が妊活に協力的であるというわけではないですよね。
しかし、夫に不妊の原因があるのであれば、夫の不妊治療への協力は必要不可欠です。
もしも、夫に今回の記事で紹介している症状や経験があり、なかなか妊娠できない場合には、男性不妊の可能性があります。
ということで、今回の記事では、不妊症を疑う男性がチェックすべき8つの項目について紹介していきます。
こんな症状は危険!8つのチェック項目!
今から8つのチェック項目を紹介していきますが、この項目に1つでも該当していて、なかなか妊娠することができない夫婦は、男性が原因の不妊症である可能性があります。
男性不妊症には、軽度なものから重度なものまでありますが、対策をすることで不妊を解消することが可能になるケースも多いです。
関連記事:不妊症のチェック(女性編)不妊の原因になる12の症状!
1.外性器や下腹部の手術をしたことがある
過去に受けた外性器や下腹部の手術により、不妊症になるというケースがあります。
特に、幼少時代に尿道下裂や鼠径ヘルニア(脱腸)の手術を受けているような方は、その手術が原因で不妊症になっている確率が上昇します。
こういった手術を受けた際に、精管にダメージを受けてしまったり、精管が閉塞してしまい、無精子症になってしまっているというケースが確認されています。
最近では、医療の発達により、こういった事例は減っているようですが、夫の年齢が高い場合には、幼少の頃に受けた手術の結果、無精子症になっている可能性があります。
尿道下裂や鼠径ヘルニアの手術を受けるのは、幼い時のことなので、夫に聞いても覚えていないことが多いです。
ということで、可能であれば、夫の両親にそういった経験がないか話を聞くと良いです。
関連記事:無精子症の割合や原因、治療方法は?
2.精巣・精管の手術を受けたことがある
上に書いた外性器や下腹部の手術と同様に、精巣や精管の手術を経験したことがある場合にも、この手術で不妊症になっている可能性があります。
精巣や精管の手術によって、精管が閉塞してしまい、無精子症になっていしまっている可能性があります。
これについても、精巣・精管の手術を過去に受けたかどうかを、確かめておくと良いですね。
3.精巣が小さい、または精巣が左右で大きさが異なる
精巣は精子を作る妊娠にとって、とても重要な器官です。
精巣が小さかったり、やわらかすぎるような場合には、精子無力症や乏精子症などの造精機能障害の可能性があります。
精子無力症は、精液中に元気な精子が少ないという症状で、精子が卵子まで到達することが難しくなるので、不妊症の原因になります。
乏精子症は、精液中に精子が少ないという症状で、精子が少ないと受精する可能性が低下するので、不妊症の原因になります。
また、精巣が左右で大きさが異なる場合には、停留睾丸の可能性があります。
停留睾丸は、幼少時代に陰嚢内に精巣が降りてこないことで引き起こされます(多くの場合、片方の精巣だけ降りてこない)
普通であれば、精巣は1歳になる頃には、陰嚢内に降りてきます。
しかし、精巣が降りてくるのが遅くなると、精巣が身体に近くにある時間が長くなり、精巣が放熱できずに高温になってしまいます。
精巣が高温下にさらされ続けると、精巣の発育が悪くなり、成人してからも、精巣の左右の大きさが異なることがあります。
精巣の発育が悪くなると、結果的に精子を作る能力が低下してしまい、不妊症の原因になります。
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4.射精がない、精液量が少ない
正常な男性であれば、1回の射精で出る精液は2cc~4ccくらいであるとされています。
そして、精液量が少ないと判定されるラインは1cc以下とされています。
ストレスや過労などで精液を作る機能が、一時的に弱っているケースもありすが、常に精液量が少ない場合には、乏精子症などの造精機能障害の可能性があります。
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5.セックスの時の勃起の状態が悪い
セックスしたいという気持ちはあるのに、勃起することができなかったり、勃起しても膣内に挿入すると萎えてしまう症状を「勃起障害(ED)」といいます。
男性の年齢が高くなれば高くなるほど、EDになる確率は高くなり、年齢的な問題でもあります。
また、年齢的な問題だけでなく、精神的な要因によってEDになることも多いです。
妊娠を望む夫婦の多くは、排卵日に合わせてセックスをしていますが、この排卵日のセックスが義務的になりプレッシャーを感じてEDになってしまうという方も多くいるようです。
6.性欲がほとんどない
夫に性欲が殆どなく、セックスレスになってしまっているという夫婦は、それほど珍しいものではありません。
最近は、男性の性欲がどんどん減少しているようで「草食系男子」という言葉が流行ったこともありましたよね。
特に、仕事が忙しかったり、ストレスが強い職場で働いている男性は、性欲が減退する可能性が高いと言われています。
セックスレスであっても、仲の良い夫婦はたくさんいますが、妊娠を目指す上では夫の性欲がないことは問題になります。
こういった問題は、不妊外来のある病院やクリニックなどで、カウンセリングを受けることができます。
夫婦だけで問題が解決できない場合には、病院やクリニックなどで医療の力を借りることも考えてみるとよいでしょう!
7.セックスで射精することができない
最近、不妊の原因として増えていて問題視されているのが、男性がセックスで射精することができないというものです。
セックスで射精することができなくなっている男性が増えている原因は、男性のマスターベーションの方法に問題があります。
マスターベーション時に陰茎を握る力が強すぎて、その強さに慣れてしまっているために、膣圧では射精することができない男性が増えているようです。
膣内で射精することができなければ、妊娠することはできません。
こういった問題も、病院やクリニックなどで医療の力を借りることで解決できる可能性があるので、病院やクリニックに行くことも考えてみるとよいでしょう!
8.おたふくかぜ(流行性耳下腺炎)にかかったことがある
男性がおたふくかぜにかかっている場合には、注意する必要があるというのは有名ですよね。
男性の場合は、おたふくかぜによって、精巣炎が引き起こされることがあります。
精巣炎が引き起こされると、その後遺症で精子を作る機能が低下してしまうことがあり、最悪の場合には無精子症になってしまいます。
また、膀胱炎、前立腺炎、尿道炎や精嚢炎にかかったことがある場合にも、同じように後遺症で造精機能障害になる場合もあります。
過去に、こういった病気を経験していないかどうか、夫や夫の両親に確認して知っておくことをオススメします。
【まとめ】不妊症のチェック(男性編)不妊の原因8の症状!
以上、男性不妊症のチェック項目を紹介しました。
男性側に不妊の原因がある場合には、その原因を解消しなければ妊娠することは難しくなります。
ということで、もしも夫に上に紹介したチェック項目で当てはまるものがあり、なかなか妊娠することができない場合には、男性不妊の可能性を考える必要があります。
不妊治療は、夫婦が協力して進めていく必要があります。
夫が不妊治療に協力的な場合には、問題はありませんが、非協力的な場合には、しっかりと話し合いをするなどして、不妊治療に協力してもらうようにしましょう!
また、男性に不妊の原因がなかったとしても、男性の造精機能を高めることで、妊娠する可能性は高くなります。
妊娠の確率を少しでも高めることを望むのであれば、夫と協力して妊活を進めていくことが大切ですよ!
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