最近は晩婚化にともなって妊活女性の年齢が高くなってきていることもあり、不妊治療を受ける女性も増えてきています。
不妊治療を受ける女性の増加に合わせて、不妊症の検査として広く行われているフーナーテスト(ヒューナーテストとも言う)を受ける女性も増えています。
ネット上の質問サイトでもフーナーテストの結果などについての質問をしている人を多く見かけます。
今回の記事では、フーナーテストの結果が不良であった場合でも妊娠可能なのかということや結果が不良の場合の対処法を紹介していきたいと思います。
目次
フーナーテストってどんなもの?
フーナーテストの方法などについては別の記事で詳しく紹介しているので、この記事では簡単にだけ説明をしておきます。
フーナーテストは、不妊の原因を探すために広く行われている検査で、不妊症検査の初期に行われます。
フーナーテストがどんな検査かというと、膣と子宮内腔をつないでいる子宮頚管の状態を調べる検査です。
子宮頚管の状態が良くないと、精子は子宮頚管を通過することが難しくなってしまい、妊娠する確率が低下してしまいます。
フーナーテストでは、検査の数時間前にセックスをして子宮内にどれだけの精子がいるのかということを調べます。
子宮内にたくさんの精子が確認できれば子宮頚管の状態は良好であると判断でき、子宮内に少しの精子しか確認できなければ子宮頚管の異常が疑われます。
精子や子宮頚管の状態は体調にも左右されるので、結果が悪かった場合にはフーナーテストを複数回行うこともあります。
フーナーテストの結果が不良ってどんな場合?
フーナーテストの結果はセックス後の子宮内液を採取して顕微鏡で観察し、精子の数をカウントすることで判断します。
判断基準は、顕微鏡の倍率400倍での視野あたりに何匹の精子がいるかということで判断されます。
フーナーテストの結果が不良と判断されるのは「顕微鏡の倍率400倍での視野あたりに4何匹以下の精子しかいない場合」です。
ちなみに、15匹以上の場合には優、10~14匹の場合には良、5~9匹の場合には可、と判断されます。
フーナーテストの結果が悪くなる原因は?
フーナーテストの検査結果が悪くなる理由は大きく分けて2つあります。
それは「子宮頚管の状態が悪い」場合と「精子に元気がない」場合です。
子宮頚管の状態が悪い場合
排卵日付近になると、女性は妊娠しやすい状態を作りだす準備をします。
その準備の1つが「子宮頚管粘液の大量分泌」です。
子宮頚管粘液は子宮頚管で分泌される粘性のある液体で、精子が子宮頚管を通過するのを助ける働きがあります。
子宮頚管粘液の分泌が不十分になると、精子は子宮頚管を通過するのが難しくなるので、フーナーテストの結果が悪くなってしまいます。
精子に元気がない場合
子宮頚管の状態が良好だったとしても、精液に含まれる精子の数が少なかったり元気がなかったりする場合にはフーナーテストの結果は悪くなります。
精子の数がすくなければ子宮に到達する精子は少なくなりますし、精子に元気がなければ子宮頚管を通過できる精子は少なくなってしまいます。
世間では、不妊の原因は女性にあるというイメージが強いですが、不妊症に悩む夫婦の約半分が男性が原因で不妊になっているという統計結果が発表されています。
つまり、不妊治療は夫婦が協力して解決していかなければならない課題ということですね。
フーナーテストの結果が悪くても妊娠は可能?
フーナーテストの結果が悪くて悩んでいる方をネット上の質問サイトなどで良く見かけます。
もちろん、フーナーテストの結果が不良と診断されたら悩む気持ちは分かります。
ですが、たとえフーナーテストの結果が悪くても、正しい対処をすることで妊娠することは十分に可能です。
対処法は大きく分けて2つあります。
その対処法とは「子宮頚管の状態・精子の状態を改善する」ことと「人工授精を受ける」ことです。
子宮頚管の状態・精子の状態を改善する
1つ目の対処法は子宮頚管の状態・精子の状態を改善するという方法です。
子宮頚管粘液不全になる原因は様々ありますが、規則正しい生活を送り十分な栄養を摂取すれば改善される場合もあります。
ホルモンバランスが崩れた結果として子宮頚管粘液不全になっている場合には、体質を改善することで症状も改善されることが多いです。
また、精子についても同様で、精子を作るために必要な栄養を定期的に十分に摂取することで、精子の数と質を良好にすることができます。
私の場合には、夫の精液には問題は見つかりませんでしたが妊娠する確率を少しでも高くするために、夫には男性用の妊活サプリを飲んでもらっていました。
夫に飲んでもらっていたのは「シトルリン桑抹茶」という妊活サプリで、青汁で栄養が取れるというサプリなので夫に妊活のプレッシャーを与えないのが良かったです(^_^;)
このサプリについては別の記事で紹介しているので、興味がある人はぜひ読んでいただければと思います。
関連記事:桑の葉茶で妊活!大人の青汁シトルリン桑抹茶で精子を元気に!
人工授精を受ける
人工授精は精液を採取して、その精液を注射器などで直接子宮の内腔に注入するという方法です。
人工授精であれば精子が子宮頚管を通過する必要がなくなるので、たとえ子宮頚管に問題があったとしても妊娠することが可能になります。
もちろん、人工授精は万能では無いので子宮頚管以外にも問題がある場合には人工授精では妊娠できない場合もあります。
不妊治療は治療費が高いというイメージがありますが、人工授精は保険が適用されるので治療費は高額にはなりません。
病院によって治療費は異なりますが、特に特別なことをしない人工授精であれば1回あたりの治療費は15,000円~20,000円です。
人工授精については詳しく別の記事で紹介しているので、興味がある人はぜひ読んでいただければと思います。
【まとめ】フーナーテストが不良の結果でも妊娠できる?
妊活を真剣にしている女性であれば、フーナーテストの結果が悪ければ落ち込むのは当然だと思います。
しかし、フーナーテストの結果が不良だったとしてもその後にしっかりとした対処をすれば、妊娠・出産をすることは十分に可能です。
また、夫婦で協力して妊活をすることで妊娠をする確率は飛躍的にアップします。
夫を妊活に協力させるのは大変であるとは思いますが、妊娠しやすい環境を整えるのも妊活の1つと考えて努力をしていきましょう!
以上「フーナーテストが不良の結果でも妊娠できる?」でした。
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