子宮頚管粘液を増やす方法と頚管粘液検査

不妊症とおりもの

自然妊娠をするためには、精子が膣⇒子宮頚管⇒子宮内腔⇒卵管と移動して卵管で卵子と受精する必要があります。

子宮頚管は膣と子宮内腔をつなぐ管状の器官で、精子が子宮頚管を通過しなければ自然妊娠はできません。

子宮頚管では子宮頚管粘液という粘性のある液体が分泌されていて、その分泌が妊娠の成功確率に大きく関係しています

今回の記事では、子宮頚管粘液についてや子宮頚管粘液を増やす方法、頚管粘液検査などの情報について紹介していきたいと思います。

子宮頚管粘液ってどんなもの?

子宮頚管粘液は子宮頚管で分泌される粘性のある液体です。

子宮頚管粘液は通常は膣内の細菌が子宮内に進入するのを阻害する働きをしています。

排卵時になると、通常時の性質と変化して大量に分泌されるようになります。

子宮頚管粘液の状態が変化するのは、女性が妊娠しやすくなるように身体が変化しているからで、排卵時の子宮頚管粘液は精子が子宮内腔に入るのを助けます

子宮頚管粘液と不妊症の関係について

子宮頚管粘液の分泌量がなんらかの原因で不足してしまうと、精子は子宮頚管を通過して子宮内腔に入ることが難しくなってしまいます

子宮内腔に入ることができる精子が少なくなってしまえば卵管に到達する精子の数も減少してしまうので、妊娠をする確率は低下してしまいます。

もちろん、子宮内腔に入ることのできる精子が1匹もいなければ、受精が不可能になるので自然妊娠をすることは絶対にできません。

つまり、子宮頚管粘液の分泌は自然妊娠にとって非常に大きな役割を持っているということです。

子宮頚管粘液を調べる頚管粘液検査について

不妊症の検査をする際には、子宮頚管粘液が正常に分泌されているのかを調べる「頚管粘液検査」というものが行われます。

この検査は不妊症の検査の初期に行われ、分泌量や状態を見て子宮頚管に異常がないかどうかを調べます。

検査方法は非常に簡単なもので、排卵日付近に針のついていない注射器で子宮頚管粘液を採取するだけです。

採取された子宮頚管粘液は量や透明度などの面から観察されて、異常がないかどうかが診断されます。

子宮頚管粘液検査では子宮頚管粘液の状態だけが診断されますが、精子が子宮頚管を通過することができるかどうかを調べる「フーナーテスト」という検査もあります。

関連記事:フーナーテストの費用・時間・検査方法について

子宮頚管粘液の分泌が少なくなる原因

子宮頚管粘液の分泌が少ない原因としては「ホルモンバランスの乱れ」「子宮頚管炎」「排卵誘発剤の副作用」があります。

このような原因がある場合には、どうして子宮頚管粘液の分泌が減少するのかを簡単に説明していきます。

ホルモンバランスの乱れ

人間の身体の機能はホルモンの分泌によって制御されています。

女性の身体では、生理周期に従って様々なホルモンの分泌量が日々複雑に変化しています。

子宮頚管粘液の分泌もホルモンに制御されているので、ホルモンバランスが崩れると子宮頚管粘液の質や量にも悪影響を与えてしまいます。

子宮頚管炎

子宮頚管炎は子宮頚管に炎症ができているという症状です。

子宮頚管粘液は子宮頚管から分泌されるので、子宮頚管の組織が炎症を起こしていると子宮頚管粘液の分泌量や質に問題が生じてしまいます

子宮頚管炎になる原因としては、クラミジアなどの性感染症によるものが多いです。

関連記事:クラミジア感染症と不妊症・症状や検査方法

排卵誘発剤による副作用

不妊治療を開始して排卵誘発剤を使用するようになると、排卵誘発剤の副作用で子宮頚管粘液の分泌が減少してしまうことがあります

排卵誘発剤を使用すれば、排卵障害などの不妊の原因を持っている女性であっても妊娠することが可能になります。

排卵誘発剤には効果の弱いものから強いものまであり、効果の強いものは副作用も強いです。

排卵誘発剤を使用する場合には、効果や副作用をしっかりと知って使うようにしましょう!

関連記事:排卵誘発剤の副作用や費用

子宮頚管粘液の分泌を増やす方法について

そこで気になるのが、子宮頚管粘液の分泌を増やす方法ですよね。

上に子宮頚管粘液が減少する原因は「ホルモンバランスの乱れ」「子宮頚管炎」「排卵誘発剤の副作用」であるということを紹介しました。

子宮頚管粘液の分泌量は、子宮頚管粘液の分泌を不足させている原因を取り除くことによって回復させることができます

たとえば、生活習慣が乱れた結果としてホルモンバランスが乱れてしまった場合には、生活習慣の改善をすることでホルモンバランスを改善することが可能です。

また、感染症によって子宮頚管炎を治療することや、排卵誘発剤の種類を変更することでも子宮頚管粘液の分泌を回復させることが可能です。

もちろん、症状が重度になってしまっている場合には、回復に時間がかかってしまったり、回復が不可能になってしまう場合もあります。

症状が軽度であれば治療は簡単になるので、妊活をしている女性は自身の身体の調子をしっかりと把握して、異常を感じた場合には素早い対処をできるようにしておくことをオススメします。

子宮頚管に異常があっても人工授精なら妊娠可能!

子宮頚管に異常があったとしても、人工授精であれば問題なく妊娠することが可能です!

人口受精は、精液を採取してその採取した精液を注射器などを使って直接子宮内腔に送り込む不妊治療の1種です。

人工授精をする場合には、精子が子宮頚管を通過する必要がなくなるので、子宮頚管に異常があっても問題はありません。

もちろん人工授精は万能ではないので、子宮頚管以外の場所に異常があれば妊娠する確率は低下してしまいます。

ただ、子宮頚管に異常を抱えている方は人工授精という治療方法の採用を考えることをオススメします。

不妊治療は治療費が高額であるというイメージがありますが、人工授精であれば1回あたりの治療費は15,000円~20,000円程度です。

関連記事:人工授精の方法・妊娠成功率・費用などについて

【まとめ】子宮頚管粘液を増やす方法と頚管粘液検査

最後に今回の記事の情報をまとめておきたいと思います。

・子宮頚管粘液は精子が子宮内腔に入るのを助ける
・子宮頚管粘液の分泌が不足すると不妊の原因になる
・ホルモンバランスの乱れが子宮頚管粘液の分泌不足の原因になる
・子宮頚管炎、排卵誘発剤によって子宮頚管粘液が不足する場合もある
・子宮頚管粘液が不足する原因を取り除くことで回復することが可能
・人工授精であれば子宮頚管に異常があっても妊娠可能

以上「子宮頚管粘液を増やす方法と頚管粘液検査」の記事のまとめでした。

どのような症状であっても、軽度の状態で発見することができれば対処は簡単になります。

女性の妊娠力は年齢と共に低下していってしまうので、妊娠するチャンスはそれほど多くはありません。

不妊症に悩んでいる夫婦の中には、若い時に症状に気がついていれば対処ができたという症状も多いです。

不妊の原因になる症状に気がつくためにも、妊娠を望む女性は自身の体調の変化などに敏感になり、身体の異常にいち早く気がつけるようにしておきましょう!

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