精子は禁欲・温存してためるべき?【妊娠の確率を高める】

不妊症の基礎知識

赤ちゃんを望む夫婦であれば、排卵日付近にセックスをして、妊娠する確率を高めるようにしていると思います。

夫婦の中には、排卵日が近づいてきたら、旦那に禁欲をお願いしているという方もいるようです。

感覚的には、禁欲して精子を温存することで、精子の量が増えるような気がしますが、実際のところ禁欲することに意味があるのでしょうか?

ということで「精子は禁欲・温存して溜めておいた方がいいのか?」ということについて、正しい情報を紹介しようと思います。

男性の禁欲には効果がある?

男性の禁欲には効果があるのかどうかということについてですが、結論から言えば「男性の禁欲には効果はありません

ひとむかし前までは、禁欲には効果があると思われていましたが、研究の結果、禁欲は妊娠率の上昇に効果は無く、むしろ悪影響があるということが判明しています。

その研究結果では、禁欲期間は短いほどよいということが判明しており、10日以上禁欲した場合の妊娠率が非常に低いという結果が好評されています。

研究結果のデータは、自然妊娠によるものではなく、人工授精によるものですが、禁欲期間別の妊娠率データを紹介します。

禁欲期間3日以下:妊娠率14%
禁欲期間4~10日 :妊娠率10%
禁欲期間10日以上:妊娠率3%

この結果から見ても、禁欲期間が短いほうが、妊娠率は高くなることが分かります。

特に、禁欲期間が1日の場合には、妊娠率が19%というダントツで高い妊娠率結果が出ています。

また、禁欲期間が14日以上になると妊娠率は0%になってしまうという結果も示されており、禁欲期間は短ければ短いほど良いということが分かります。

つまり、男性の禁欲には効果はなく、むしろ禁欲には悪影響があるということですね!

この研究でデータを取った条件(人工授精)では、特に禁欲期間が短いことが優位に働くので、こういった結果が示されています。

ということで、この研究データが自然妊娠にも完全に適用され、自然妊娠でも禁欲期間が短ければ短いほどよいということではありません。

タイミング法などで自然妊娠を目指す場合の理想的な禁欲期間は、もう少し下の方で紹介しています。

どうして禁欲すると妊娠率が低下するの?

禁欲すると妊娠率が低下する理由についてですが、その理由は、作られてから時間が経過した精子は運動能力が低下するからです。

射精後3日ほど経過すれば、精子の数はほとんど満タン状態になります。

そして、精子が満タンになった後は、古い精子が分解されて新しい精子が作られ始めます。

しかし、カラの状態からの精子の生産速度が早いのに対し、満タンになった後の精子の生産速度はかなり遅いです。

ということで、精子が満タンの状態が続くと、新しい精子の生産が滞り、古い精子がたくさん残り続けてしまいます。

作られてから時間が経過した精子は、運動能力が低下しますし、精子の持つ遺伝子の損傷率も上昇します。

精子の運動能力が低下すれば、卵子に到達する確率が低下します。

また、遺伝子に損傷があれば、受精後に胎児が十分に育たず流産する確率が高くなり、他にも、赤ちゃんに先天的な障害が発生する可能性も高くなります。

禁欲期間が長くなれば長くなるほど、精子が老化して運動能力の低下しますし、遺伝子の欠損も増加するので、精子の満タン状態を長期に渡り維持するような禁欲は、妊娠に悪影響を及ぼします。

自然妊娠を目指す場合の最適な禁欲期間は?

人工授精での妊娠率推移の研究結果では、禁欲期間が短ければ短いほど、妊娠率が高くなりましたが、自然妊娠を目指す場合の最適な禁欲期間はどれくらいなのでしょうか?

結論から言えば「自然妊娠を目指す場合の最適な禁欲期間は2日~3日」と言われています。

自然妊娠の場合には、精子の量も重要になるので、禁欲期間が短すぎると、精子の量が少なくなり、妊娠率は低下していしまいます。

精子の量と質の2点から考えると、自然妊娠の場合には、禁欲期間が2日~3日が最適ということですね!

ということで、タイミング法を実践する方は、推定排卵日の前の2日~3日程、旦那に禁欲してもらうことで、妊娠率を高めることができます。

禁欲よりも大切なのは、正常な精子を作る力!

禁欲期間を2日~3日程にすると、妊娠率を高めることができますが、禁欲期間よりも大切なのは、男性が正常な精子を作る力を持っていることです!

たとえ、適切な禁欲期間でセックスをしたとしても、男性の精子を作る力が低ければ、沢山の精子を作ることはできません。

また、元気な精子を作る力も重要であり、精子を沢山作る力があっても、元気で質のよい精子を作ることが出来なければ、妊娠することは難しくなります。

自然妊娠の確率を高めるのであれば、質が良く大量の精子を作る力が必要であるということですね!

関連記事:現代男性の精子数が減って男性不妊が増えてるってホント?

【まとめ】精子は禁欲・温存してためるべき?

最後に、今回の記事の情報をまとめておきますね!

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  • 男性の長期的な禁欲は妊娠率を低下させる
  • 射精後3日程度で精子は満タンになる
  • 精子が満タンになった後は、精子を作る能力が低下するので、精液中には古い精子が多くなる
  • 古い精子は運動能力が低く、遺伝子の欠損を持つ確率が高まる。
  • 精液中に古い精子が多くなると妊娠する確率は低下する
  • 自然妊娠における最適な禁欲期間は2日~3日程度
  • 自然妊娠をする上で大切なのは、男性に元気な精子をたくさん作る力があること
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    以上、今回の記事の情報のまとめでした!

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