高プロラクチン血症の原因と症状、治療方法を紹介!

不妊症と病院

不妊を引き起こす原因の1つとして「高プロラクチン血症」というものがあります。

高プロラクチン血症は生理不順による排卵障害を引き起こし、排卵を停止させてしまうので自然妊娠や人工授精が不可能になります。

排卵障害以外にも、受精卵の着床率の低下なども引き起こすので、体外受精の成功率にも影響を与えます。

今回の記事では、高プロラクチン血症の原因や症状、治療方法や予防法について紹介していきたいと思います。

高プロラクチン血症ってなに?

高プロラクチン血症とは、何らかの原因でプロラクチンが異常に分泌されてしまうという病気です。

プロラクチンは脳の下垂体から分泌されるホルモンの一種で、乳汁分泌ホルモンとも呼ばれます。

プロラクチンの働きは乳腺を刺激して母乳の分泌を促進させることで、出産後に大量に分泌されます。

つまり、高プロラクチン血症とは、妊娠も出産もしていないのに異常にプロラクチンが分泌されてしまう病気ということですね。

高プロラクチン血症の症状は?

高プロラクチン血症の最も顕著な症状は、乳汁の分泌や胸の張りです。

もちろん、出産後であれば乳汁の分泌や胸の張りがあるのは当然ですが、上でも書いたように、高プロラクチン血症の場合には妊娠をしていなくてもこういった症状が表れます。

乳汁の分泌や胸の張り以外の症状としては、生理や排卵の停止という症状があります。

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高プロラクチン血症は不妊症の原因になる!

出産後の母乳がさかんに出ている時期は、生理や排卵が起こりません。

これは、プロラクチンに生理や排卵を抑えるという働きがあるからです。

子供に母乳が必要で育児が特に大変な時期には、新たに子供を妊娠しないように身体が生理や排卵を抑制するようにできているのです。

プロラクチンが正常に分泌されていれば問題はありませんが、妊娠していない時期にも異常に分泌されると女性は妊娠することができなくなってしまいます

ということで、高プロラクチン血症になると生理・排卵が停止して不妊症になってしまいます。

また、高プロラクチン血症は生理・排卵の停止以外にも、受精卵の着床率の低下も引き起こします。

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高プロラクチン血症の原因は?

高プロラクチン血症になる原因は1つだけでなく、いくつかあります。

原因は大きく分けて4つあるので、それぞれの原因を紹介していきます。

1.脳下垂体の腫瘍(しゅよう)

高プロラクチン血症の原因の1つとして、脳下垂体にできた腫瘍が原因になることがあります。

プロラクチンは脳下垂体から分泌されるホルモンであるため、脳下垂体に腫瘍などができるとホルモンの分泌に異常をきたす場合があります。

2.薬の副作用

高プロラクチン血症の原因の1つとして、薬の副作用が原因になることがあります。

当然ながら、ひとくちに薬といっても様々な種類の薬があります。

そのなかでも、高プロラクチン血症の原因になる副作用を持った薬は「抗うつ剤」や「胃潰瘍(いかいよう)治療薬」に多いです。

3.ストレス

高プロラクチン血症の原因の1つとして、ストレスが原因になることがあります。

女性は生理や排卵、出産などをホルモンの分泌で調節して行っています。

ホルモンの数も多く、ホルモンのバランスは非常に繊細になっています。

日常生活などで、大きなストレスを感じるとホルモンバランスは乱れることがあり、ホルモンバランスの乱れがプロラクチンの異常分泌を引き起こすことがあります。

4.原因不明

高プロラクチン血症の原因として最も多いのが原因不明の高プロラクチン血症です。

例えば、日々の生活週間が徐々にホルモンバランスを乱していったことが原因で高プロラクチン血症を引き起こしたような場合は原因不明と診断されます。

上でも書きましたが、女性のホルモンバランスは非常に繊細なので、簡単なことで崩れてしまうのです。

高プロラクチン血症の検査方法は?

高プロラクチン血症の検査方法は血液検査を行い、血液中に含まれるプロラクチン値を測定するという方法です。

プロラクチン値は常に一定ではなく、体調などにより検査のたびに増減するものなので、何度か検査をした上で診断がされます。

高プロラクチン血症の中には「潜在性高プロラクチン血症」という症状の方もいます。

潜在性高プロラクチン血症とは?

潜在性高プロラクチン血症の方は、普段は血液中のプロラクチン値になっています。

しかし、ストレスを感じた時などの特別な状況になると、急激にプロラクチン値が高くなります

つまり、通常の状態ではプロラクチン血症が潜在化しているということですね。

高プロラクチン血症の検査時には、潜在性高プロラクチン血症の場合も想定して、TRH試験という特別なホルモン検査がされる場合もあります。

関連記事:ホルモン検査の方法と不妊症

高プロラクチン血症の治療方法は?

高プロラクチン血症の治療は基本には服薬によって行われます。

この際には「テルロン」や「パーロデル」という薬が処方され、薬の成分が脳下垂体に働きかけてプロラクチンの分泌を低下させます。

ただし、脳下垂体にできた腫瘍が大きく頭痛などの症状がある場合には、脳外科手術で腫瘍を取り除きます

また、薬の副作用によって高プロラクチン血症になっている場合には、薬の服用を中止することで高プロラクチン血症は改善されます。

高プロラクチン血症の予防方法は?

高プロラクチン血症の予防方法は、ストレスを貯めこまない規則正しい生活習慣を送り、ホルモンバランスを安定させることです。

ホルモンバランスが安定していれば、多少のストレスがあったとしても影響は少なくなります。

しかし、元々ホルモンバランスが不安定である場合には、ストレスが原因で大きくホルモンバランスが崩れてしまい、元に戻らなくなるということもあります。

ホルモンバランスの乱れは高プロラクチン血症だけでなく、様々な不妊の原因を生み出します

これから妊活を始めようとしている方や現在妊活中の方は、不妊症にならないように日々の生活習慣にも気を配るようにすることをオススメします。

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